コロナ禍のノルウェー入国。日本からベルゲンに到着するまで

先日ノルウェー入りを果たしたわけですが、入国までの準備や入国手続き、入国後の隔離のことを考えると、正直かなり憂鬱でした。

ベルゲンに引っ越してもうすぐ1ヶ月が経ち、だいぶ落ち着いてきたので、今回は日本からベルゲンに到着するまでの出来事についてまとめてみました。

入国までの時系列

まず、どのようなスケジュールで入国までに至ったのか。

・2021年9月上旬 ワーキングホリデービザの許可通知が届く(メール)
・2021年9月中旬 恋人ビザの申請/取得
・2021年9月下旬 ワーキングホリデービザの許可が下りたことを証明する正式の種類が届く(郵便)
・2021年10月下旬 ノルウェー入国

2021年9月に入ってから、ようやくビザに動きがありました。
漠然と計画は立てていたものの、本格的に準備に取り掛かったのが9月、そこから1ヶ月ほど費やして10月にノルウェーに入国できました。

恋人ビザ

私が現在ノルウェーに滞在するために所持しているビザが「ワーキングホリデービザ」で、1年間ノルウェーに住むことができる滞在許可証です。

しかし、現在のノルウェー政府が設けているコロナ政策により、ワーキングホリデービザではノルウェー入国が認められないため、私の場合は「恋人ビザ」で入国をしました。

※厳密には「恋人ビザ」という滞在許可証があるわけではなく、ノルウェー人/ノルウェーに住んでいる人が外国に暮らす恋人を呼び寄せるための申請手続きという位置付けです。ここではかんたんに恋人ビザと呼んでいます。

恋人ビザについては詳しく説明しませんが、かんたんに言えば、以下の条件に当てはまる場合、例外的にノルウェーへの入国が認められるという感じです。

・ノルウェー人またはノルウェーに住んでいる人(滞在許可を持って生活している)と恋人関係にある
・9ヶ月以上恋人関係にあり、今も継続している
・過去1回は直接会ったことがある
・恋人を呼び寄せる側(ノルウェー人/ノルウェーに住んでいる人)が申請をする(申請料無料)

詳しくは、UDIのWebページをご確認ください。

9月中旬から規制が緩和された関係で、恋人ビザ申請のための国による制限はなくなりました。(以前までは日本は認められていたり、除外されたりでした)


申請可能な時期になってすぐにパートナーに申請をしてもらったところ、2-3日で許可が下りたのを記憶しています。条件に当てはまっていれば、申請料もかからないため、ハードルは高くない印象です。

実質、日本のパスポートを所持している人は、ノルウェーへの入国にビザは必要ないので、恋人ビザを取得した段階で、ノルウェー入国/滞在(最大90日)が可能ということですね。
国によっては別途滞在のためにビザを取得しないといけない場合もあるようなので、日本のパスポートの恩恵を感じました。

日本出国までに準備したこと

国外転居で一番面倒くさいのが、出国までの手続きといっても過言ではない。笑
以下は、完全に私個人が必要だった準備なので参考程度にしていただければ。

航空券の購入

日本からノルウェーへ入国するには、最低1回の飛行機の乗り継ぎが必要です。
色々とルートはありますが、以下が王道なイメージです。

・日本→フィンランド→ノルウェー
・日本→デンマーク→ノルウェー
・日本→オランダ→ノルウェー
・日本→中東諸国→ノルウェー

今回はコロナ禍ということもあり、どの航空会社も減便している関係で選択肢はいつもより少なかったです。
さらに、目的地は首都オスロではなく、ノルウェー西部のベルゲン。
おまけに、日本での住居地から1時間でいける羽田空港が出発地一択でした。(成田空港は除外)

結果的に、羽田空港から1回の乗り換えでベルゲンまで行くことができる便が以下に絞られました。

・ターキッシュエアライン:羽田→イスタンブール→ベルゲン
・スカンジナビアエアライン(SAS):羽田→コペンハーゲン→ベルゲン

ここまで来たら、値段と所要時間、荷物制限で決定するのみ。

色々考えた結果、SASでコペンハーゲン経由のチケットを買うことにしました。
飛行機の旅はスムーズで案外快適でした。
入国時にちょっと混乱する出来事があったので、記事の後半で説明します。

病院関連

定期的にかかっているクリニックがあったので、出国までの1ヶ月で受診したり、必要に応じて薬をもらいに行きました。

・眼科:アレルギーのため目薬を多めに出してもらう。
    これを機にアレルギー検査をしてもらう。(ハウスダスト、スギ、反応あり。猫アレルギーなくて良かった)
    目薬が足りなくなったら、ノルウェーで病院にかかる予定。

・歯医者:定期検診。また1年後位に来てねで終了。

・婦人科:ピル4ヶ月分処方。
     ピルやめたかったらやめても良いし、変えたければノルウェーで受診してねで終了。

・乳腺科:定期検査。乳腺繊維腺腫という良性のしこりがあるため、診断書とエコー写真をもらう。
     問題はないけど、できれば半年後にノルウェーで経過検査してね。とのこと。

健康に関して少し心配性で敏感な性格なので、日本では自分にあう先生やサービスを探して、定期的に通うようにしていましたが、ノルウェーでは同じ待遇を期待することはできません。
そういうこともあり、色々生活が整うまではストレスにならないように、あらかじめドクターに相談しておいたり、必要な薬は日本で手に入れられる分だけ持っていくのが良いと思ったわけです。

手続き関連

手続き関連は、大まかに以下の2つ。
・運転免許期限前更新
・税金関連

今年の冬に日本の運転免許証の更新を迎えるため、期限前更新に行きました。

ノルウェーのワーキングホリデービザ申請には、パスポート原本を北京のノルウェー大使館に送られてしまうので、4月〜9月の間は手元にパスポートがない状態に。
一方、国外転居のための運転免許の期限前更新には、パスポートが必須なので、ビザが下りてパスポートが返却されてからじゃないと更新ができないことが発覚。

ビザが下りないと国外転居する事実も明確にできないため、これはビザの結果を待つしかないのだと思いますが、更新を忘れると面倒くさいことになるので、頭には入れておいた方が良いかもしれないです。

そして、税金関連のこと。
会社を退職された方なら、出国前の仮確定申告か、納税管理人を立てて時期になったら確定申告をするのが一般的だと思います。

私は個人事業主ですが、基本的には会社員の方と同様。
色々確認したいことがあり、税務署にアポをとって税金関連の相談や書類をもらいにいきました。
心配なことがあれば、早め早めに明確にしておくと安心です。

荷物を送る

「持っていける分だけ持っていき、必要なものは現地で買う」というのが理想だと思いますが、私はどちらかというと旅行では荷物が多い方。厳選しても現地で無くなるとストレスになるタイプ。

そしてノルウェーは基本的に日本よりも物価が高いものが多いので、手間と料金はかかるけど、送った方がメリットがあると判断しました。

なので「絶対必要なもの」以外に、「あると助かるもの」をある程度厳選して以下を送ることにしました。

・船便段ボール2つ(だしなどの食品/夏服/基礎化粧品)
・航空便段ボール1つ(海外対応炊飯器。本当はスーツケースに入れる予定だったが、入らなくて急遽送ることに)

航空便は、10月中旬に送り、2週間ほどで届きましたが、船便2つは9月中旬に送って、未だに届いていません。気長に待ちます。

美容院/銭湯

これは完全に娯楽の範囲ですが、美容院と銭湯は個人的に行っておいて良かったと思います。

ノルウェーの1年間の滞在中は美容院に行かない予定(必要であれば行く)なので、日本出国前にカットとトリートメントをしに行きましたが、どちらかというと日本でも頻繁に美容院に行くタイプではないので、髪を整えに行く目的というよりかは、癒しを求めてという感じでした。

そして、家の近くに銭湯があるのですが、出国が近づいてきて慌てて2回銭湯に行きました。
日本にいるとお風呂のありがたみが薄れますが、海外に住むとお風呂に入りたくて仕方なくなるのどうしてでしょうか。

役所手続き

出国前最後の手続きは、役所関係ですよね。

特に難しいことはないですが、「転出届・国保・年金」の手続きのほかに、「在外選挙」の申請も行いました。
私はちょうど2021年の選挙が行われている時期で、期日前投票ができたので良かったですが、出国前に在外選挙の申請をやっておいた方が楽な印象でした。

コロナウイルス陰性証明

ノルウェー入国時にはコロナウイルスの陰性証明書は必要なかったのですが、どうやら経由するデンマークで必要だったため、出国前日にPCR検査を受けに行きました。

日本のPCR検査はコストがネックになるのですが、神田北口診療所はリーズナブルで対応が早いため、申し分ありませんでした。

首都圏に住んでいる方であれば、おすすめです。

出国から入国まで

ここからは、日本出国からノルウェー入国についてです。

チェックイン

早朝の羽田空港は人が少なく、寂しい雰囲気でした。

チェックイン時に、「コロナ陰性証明書」「ワクチン接種証明書」「滞在許可証(ワーキングホリデービザ/恋人ビザ」を掲示しました。

コロナ関連の証明書は、利用する航空会社・経由地・目的地によって変わるため、何が必要かは言い切れませんが、上記の種類を持っていたおかげでスムーズにチェックインができたと思います。

※現在では、ノルウェー入国前のコロナ検査は必要なくなっています。日本のワクチン証明書は、ノルウェーでは有効ではないので、持っていても効力があるかは分かりませんが、経由地や帰国時に使えるかなと思います。

羽田→コペンハーゲンの旅

羽田からコペンハーゲンまでの所要時間は約11時間。

私が把握した限りでは、その日は全体で6-7人しか搭乗していなかったと思います。
今回は、SAS Plusを利用したため、機内も専用のエリアがあったのですが、そこには私含めて2人だけでした。
そのおかげもあり、CAさんのサービスも速く丁寧で、人も少なかったので快適に過ごせました。
コペンハーゲンに着いた段階では、まったく疲れていなかったのを覚えています。

コペンハーゲン空港の乗り継ぎ

コペンハーゲン空港に着いてパスポートコントロールへ進むと、抗原検査ブースが並んでいる場所が見えてきました。
そこにいた検査職員に「ワクチン打った?」と聞かれたので、「打ってるよ」と伝えると、「じゃあ進んで良いよー!」と言われました。
ワクチン打ってなければ、抗原検査を受ける必要があるようです。

そして、抗原検査ブースを通り過ぎると、パスポートコントロールに進みます。
デンマークを経由する場合には、陰性証明書の掲示が必要という認識でいましたが、入国官に陰性証明書とワクチン接種証明書を持っているか聞かれました。

実際には、2つの書類が必須なのかは分かりませんが、持っていたおかげで特にトラブルなく抜けられました。

コペンハーゲン→ベルゲンの旅

コペンハーゲン空港では4時間ほど待ち時間があったので、コペンハーゲンを出発する夜の9時辺りからは疲れが一気に増してきました。

乗客はまぁまぁいて、そのほとんどがマスク未着用。
スカンジナビア諸国間の便では、マスク着用義務がなくなったため、何も言えませんが、私はしっかりマスク着用しておきました。

飛行時間は1時間ほどなのであっという間でしたが、到着する頃には疲れがピークに達しました。

ベルゲン空港到着/ノルウェー入国

ようやくベルゲンに到着したので一息つきたいところでしたが、ノルウェーに入国してからの手続きがあると把握していたため、本当に入国できるかなぁと内心不安でした。

本来であれば、ノルウェーに入国したら、空港にいる警察に入国前登録フォーム(入国前72時間前から滞在場所などを入力するフォーム)を掲示して、抗原検査を受けて、陰性であればホテル(隔離場所をホテルに希望する場合)へ案内をしてもらうはずなのですが。

私がベルゲン空港に着いた22:30頃は、あたりを見渡しても周りに警察のような人も、抗原検査を受けられるようなブースも発見できなかったため(というか誰もいない)、出口にいるのかなと思い、預け荷物を受け取って、普通に出口に出てしまいました。

出口を出たら、それはそれで到着を待つ現地の人くらいしかいなくて、「出口出たらいけなかったやつ?こんな適当で良いの?」と心の中でツッコミつつ、体力が限界に達しながらも、一応空港内に警察がいないか探してみることに。

案の定、空港内の警察オフィスは閉まっているし、電話をかけても「営業時間外です」というアナウンスのみ。
出国エリアのセキュリティ職員の人に事情を話したら、別の警察に電話してくれて、こう伝えられました。
「あなたはデンマーク経由で来たから、到着時の抗原検査も隔離も必要ないよ。警察がこう言っているから本当のはず」

私の伝え方がいけなかったと反省しました。
だって、日本からノルウェーに入国する人は、経由地がデンマークであっても、隔離は必要ですから。
それでも親身に話を聞いてくれた職員の方には感謝です。

結局、どうすることもできなかったので、隔離ホテル(事前に調べておいて良かった)に電話をしたところ、
「部屋は空いているからタクシーで来ると良いよ。タクシードライバーには、ホテルで隔離することを伝えてね」とのことでした。
もうとにかく寝たかったので、タクシーでホテルに向かい、チェックインを済ませました。

ノルウェーの入国時の規定には反したくなかったので(後でトラブルになるのは避けたかった)、念のため、政府が管轄している入国に関する問い合わせ先へ今回の事情を相談しました。

結果的に、
「ノルウェーに入国した時に、警察がいなければ抗原検査を受けることができない。あなたが入国した時点で警察がいなかったのは、あなたのせいではないから心配しないで。3日後にホテルでPCR検査をすれば問題ないよ!あとはもうリラックスしてね」との回答が。

これで安心して隔離期間を迎えることができました!

一つ言えるとしたら、今回利用したフライトもこの状況を招く原因だったのかもしれない。
・シェンゲン協定国を経由したこと
・到着が夜遅かったこと
・小さい空港だったこと

もしかしたら、シェンゲン協定国じゃないトルコやカタールを経由していたり、オスロ空港(大きい空港)に到着するフライトだったら、厳しく警察にチェックされていたのかなと思いました。

どちらかというと私は得をしたのかもしれないけど、それでもノルウェーの入国穴だらけではないか。
職員によって言ってることが異なるし、正確な情報を把握してるわけではない様子。

コロナ禍のノルウェー入国はそこまで気を張る必要はないけど、正確な情報を自分で入手しておくことはとても重要だと感じました。これは滞在中も同じですね。

以上、ここまでが日本からベルゲンに到着するまでの出来事でした。

ホテル隔離生活については、また別の記事で紹介します。それでは、Ha det bra:)