2020/8/9

Norway Norwegian

ノルウェーの方言について

Norwegian dialect

ノルウェーらしさって何だろう?と考えると、私の中では”ノルウェーの方言”が思い浮かびます。
ノルウェーの公用語はノルウェー語ですが、ブークモール(bokmål) と ニーノスク(nynorsk) という2つの書き言葉が併用されています。

話し言葉に関してはノルウェーの東西南北などで方言グループが存在するのですが、その中でも各自治体によって異なる方言が使われているんですね。
ノルウェーには約430程の自治体があるので、その数だけ方言が存在するほどたくさんの方言が使われています。

今回は方言の特徴やどんな違いがあるのか体感的に知ってもらえたら良いなと思って記事にしています。というのも私自身ノルウェー語勉強中の身としてノルウェー人の方言の付き合い方が気になりました。

リスニング体験

いきなりですがここでちょっとしたリスニング体験をしてみてください。
8つの都市をピックアップしてそれぞれの都市で話されている言葉をリストにしました。それぞれ聞いてみてどんな特徴や違いがあるのか注目してみてください。
余裕がある方はどの都市で話されているか、または地図上のどこで話されている方言か当ててみてください。(笑)

読んでいる共通の文章は以下です:
補足ですがスラッシュの前のカッコ()はニーノスクで、スラッシュの後ろがブークモールです。

“Nordavinden og sola (kjekla)/kjeklet om (kven)/hvem av (dei)/dem som var den (sterkaste)/sterkeste. Da kom det en mann (gåande)/gående med en varm frakk på seg. (Dei vart samde)/De blei enige om at (han)/den som først kunne få mannen til å ta av seg frakken skulle gjelde for (sterkare)/sterkere enn den andre. Så blåste nordavinden av all si makt, men dess (meir)/mer han blåste, dess (tettare)/tettere trakk mannen frakken rundt seg, og til sist gav nordavinden opp. Da (skein)/skinte sola fram så godt og varmt, og straks tok mannen av seg frakken. Og så måtte nordavinden innrømme at sola var den (sterkaste)/sterkeste av dei/dem.”

私が思う方言の印象

答え合わせの前に、私が個人的に感じた方言の印象について少しだけ共有させて頂きます。

①淡々としている
②イントネーションに強弱がある
③やさしい。落ち着いている
④滑らか
⑤発音を伸ばしている。強弱があって発音がクリア。
⑥力を抜いている。息を使っている。
⑦強い
⑧アップダウンが激しい。途中で急に強くなる。

かなり抽象的ではありますが、何となく似ているところもあれば全く別の言葉に聞こえる方言もありました。個人的にどう感じたかは人それぞれなのでもちろん正解なんてありません。ただ、この8つの方言だけでもこんなに言葉の特徴があるなんて面白いですよね。

答え合わせ

それでは先ほど聞いていただいた方言はどこの都市・どこの土地で話されている方言なのか答え合わせをしていきましょう。

①Verdal
②Stavanger
③Kristiansand
④Tromsø
⑤Oslo
⑥Bergen
⑦Gaular
⑧Lillehammer

もっと他の方言も聞いてみたいという方はこちらから色々聞いてみてください(:

方言クイズ番組

私が個人的に好きなノルウェーのテレビ番組なのですが、
“Praktisk info med Jon Almaas”というノルウェーのテレビ番組の”Hør kjeme dinna dialekta frå?” というコーナーがあります。

ノルウェーの各地方からゲストスピーカーを呼んで方言で話してもらい、どこの出身か当てるクイズ番組のような感じです。

正直話していることを理解できるレベルではないのですが、ノルウェー人が方言についてどう感じているのか知る良い機会になったので、興味があったら見てみると良いかもしれません。
Youtubeでも見ることができます。

ノルウェー語の勉強×方言問題

ノルウェーに存在する無数の方言を知るきっかけになったかと思いますが、ここで問題になるのが、「じゃあどの方言でノルウェー語を勉強したら良いのか」ということです。

結論から言うと、初学者ならオスロの方言(東近辺)で勉強されるのが無難かと思いますが、極端に言えばなんでも良いと思います。
住んでいる地域や関わりのある人との繋がり、留学等、学ぶ目的は人それぞれです。ただ、世界中でノルウェー語を学ぶ人の割合からしたらオスロの方言(いわゆる仮標準語)で取っ掛かる人が多いように感じます。

日本でも大阪弁、北海道弁、博多弁等あらゆる方言を話しますが、理由はその地域の歴史や伝統的な文化から来ているものであり、それを誇りに思っている人が多いと思います。
ノルウェーでも方言というのはその地域の歴史的背景であり、アイデンティティの象徴的存在です。それもあり、自分が話す方言に強く誇りを持っているノルウェー人が多いように感じます。

じゃあ結局方言を学ぶ必要があるのか

先ほどもお伝えしたようにノルウェーには無数と言える程の方言が存在するので、正直方言を学ぶこと自体に特化する必要はないと思います。

そもそも日本人にとってノルウェー語を発音するだけでも簡単な事ではないですし、日本人特有のアクセントを持っている方も少なくないのかなと思います。(ネイティブのように話される方ももちろんいます)

個人が持つ言葉のアクセントやイントネーションは言わば方言であり、その人の背景をイメージできるような素晴らしい個性なので、ノルウェー人が話すように完璧に方言やアクセントを意識する事って優先的なことでもないですよね。

ノルウェーにはたくさんの外国人や移民が住んでいるので、言葉のクセに関して指摘されることってあまり無いですし、それよりもコミュニケーションをとっていく中で、居心地の良い話し方を覚えていけば良いのではないでしょうか。

まとめ

ノルウェーの方言は奥が深く私にはまだまだ説明できる程の知識がないのですが、単純にノルウェーの方言文化が素敵だなと感じていたのでこのような記事を書いてみました。

私は色々縁があり今はベルゲンの方言でノルウェー語を勉強しています。
自分がノルウェー語を学ぶ目的を考えて、これからのノルウェー語学習に良い影響を少しでも与えられたら嬉しいです。

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